大腸カメラの前に飲む下剤(洗腸剤)とは?
いさか内科・消化器内視鏡クリニックの井坂です。
今回は大腸カメラを受ける際に必須となる下剤について詳しく説明致します。
なぜ下剤が必要なのかというと、胃の中は食事を1回抜けばほとんどの方は空っぽになりますが、大腸の中は便が貯留していますので、検査に際して便を出し切る必要があります。
一般的な下剤では不十分なため、検査前に特別な下剤=洗腸剤を利用します。
当院ではモビプレップという商品を使用します。
服用方法や溶解方法については下記HPより動画をご覧いただけたらと思いますが、ここで簡単に説明します。
なお、クリニックで服用して頂く場合はTV、トイレ完備の完全個室にてゆったりと服用頂けます。
(経験上、自分専用のトイレは重宝します。洗腸剤は強力なので、便意がきたら我慢できません・・)
【EAファーマHPより】
https://www.eapharma.co.jp/patient/treatment/moviprep
【飲み方】
モビプレップの具体的な服用方法は以下の通りです。
① モビプレップを水で溶解して2Lにします。そしてコップに1杯ずつ移して服用します。
② 最初の2〜3杯はコップ1杯(180ml程度)あたり、15分かけてゆっくりと服用します。
その後も1杯あたり10〜15分かけて服用します。
(初めての方や高齢者の方は、最後まで1杯あたり15分かけてゆっくりと服用します。)
③ モビプレップ約1Lを服用したら、約500ml(コップ3杯程度)の水またはお茶を飲みます。
④ 排出液が透明になった時点で、モビプレップの服用は終了です。
服用したモビプレップの量の半分の水またはお茶を必ず服用します。
【注意点】
・服用は、排出液が透明になった時点で終了してください。
・のどが渇いた時は、服用中でも水やお茶を飲んで構いません。
飲んでよいもの
水( ミネラルウォーターも可)、お茶( 煎茶、番茶、ウーロン茶、麦茶)、紅茶( 砂糖・ミルクは不可)など
飲んではいけないもの
スポーツ飲料水、乳製飲料( 牛乳、飲むヨーグルト)、ジュース類、アルコール類、砂糖・固形物が入っている飲料など
【味(風味)】
モビプレップの味は、梅ジュースのような味や濃いスポーツドリンクのような味と表現されることが多いようです。
私自身も飲んだことがありますが、普通に飲めました。冷やした方が飲みやすい印象です。
【副作用】
・アナフィラキシー
洗腸剤に対するアレルギー反応です。
皮膚のかゆみ、じんま疹、声のかすれ、くしゃみ、のどのかゆみ、冷や汗、息苦しさ、動悸、めまい、血の気が引く、息切れ、判断力の低下、意識の混濁などが起きる可能性がありますので、体の変調を感じたらお声がけください。
・腹痛
強力な下剤なので腸の動き(蠕動)が強く誘発されます。
通常は蠕動による痛みはしばらく時間が経つと改善しますが、持続する場合はお声がけください。
・腸閉塞
大腸が狭くなるような病気(大腸がんなど)がある場合には、下剤により腸閉塞(腸がつまってしまう状態)になることがあります。
下剤服用後腹痛や嘔吐が頻回になる時にはお声がけ下さい。
・虚血性腸炎
大腸が狭くなるような病気がある場合に多いですが、強力な下剤なので大腸の血のめぐりが悪くなることで一時的な炎症を起こし、場合によっては血便がでることがあります。
下剤服用中に途中から便に血が混ざってきた時はお声がけ下さい。
【自宅で服用する場合】
・当クリニックでは基本的にクリニック内の完全個室での服用をおススメしていますが、経験があって自宅での服用を希望される方にも対応しています。
ただ、その際も上記の調製方法・服用方法・副作用に関しての注意点をよく確認しておいてください。
※副作用の観点から、決して一人で服用せず、体の異変を感じたら、すぐに救急車などを利用して直ちに受診してください。
以上、カメラ前に飲んでいただく洗腸剤について解説しました。
少しでも不安な点が減ったのなら幸いです。
今回は大腸カメラを受ける際に必須となる下剤について詳しく説明致します。
なぜ下剤が必要なのかというと、胃の中は食事を1回抜けばほとんどの方は空っぽになりますが、大腸の中は便が貯留していますので、検査に際して便を出し切る必要があります。
一般的な下剤では不十分なため、検査前に特別な下剤=洗腸剤を利用します。
当院ではモビプレップという商品を使用します。
服用方法や溶解方法については下記HPより動画をご覧いただけたらと思いますが、ここで簡単に説明します。
なお、クリニックで服用して頂く場合はTV、トイレ完備の完全個室にてゆったりと服用頂けます。
(経験上、自分専用のトイレは重宝します。洗腸剤は強力なので、便意がきたら我慢できません・・)
【EAファーマHPより】
https://www.eapharma.co.jp/patient/treatment/moviprep
【飲み方】
モビプレップの具体的な服用方法は以下の通りです。
① モビプレップを水で溶解して2Lにします。そしてコップに1杯ずつ移して服用します。
② 最初の2〜3杯はコップ1杯(180ml程度)あたり、15分かけてゆっくりと服用します。
その後も1杯あたり10〜15分かけて服用します。
(初めての方や高齢者の方は、最後まで1杯あたり15分かけてゆっくりと服用します。)
③ モビプレップ約1Lを服用したら、約500ml(コップ3杯程度)の水またはお茶を飲みます。
④ 排出液が透明になった時点で、モビプレップの服用は終了です。
服用したモビプレップの量の半分の水またはお茶を必ず服用します。
【注意点】
・服用は、排出液が透明になった時点で終了してください。
・のどが渇いた時は、服用中でも水やお茶を飲んで構いません。
飲んでよいもの
水( ミネラルウォーターも可)、お茶( 煎茶、番茶、ウーロン茶、麦茶)、紅茶( 砂糖・ミルクは不可)など
飲んではいけないもの
スポーツ飲料水、乳製飲料( 牛乳、飲むヨーグルト)、ジュース類、アルコール類、砂糖・固形物が入っている飲料など
【味(風味)】
モビプレップの味は、梅ジュースのような味や濃いスポーツドリンクのような味と表現されることが多いようです。
私自身も飲んだことがありますが、普通に飲めました。冷やした方が飲みやすい印象です。
【副作用】
・アナフィラキシー
洗腸剤に対するアレルギー反応です。
皮膚のかゆみ、じんま疹、声のかすれ、くしゃみ、のどのかゆみ、冷や汗、息苦しさ、動悸、めまい、血の気が引く、息切れ、判断力の低下、意識の混濁などが起きる可能性がありますので、体の変調を感じたらお声がけください。
・腹痛
強力な下剤なので腸の動き(蠕動)が強く誘発されます。
通常は蠕動による痛みはしばらく時間が経つと改善しますが、持続する場合はお声がけください。
・腸閉塞
大腸が狭くなるような病気(大腸がんなど)がある場合には、下剤により腸閉塞(腸がつまってしまう状態)になることがあります。
下剤服用後腹痛や嘔吐が頻回になる時にはお声がけ下さい。
・虚血性腸炎
大腸が狭くなるような病気がある場合に多いですが、強力な下剤なので大腸の血のめぐりが悪くなることで一時的な炎症を起こし、場合によっては血便がでることがあります。
下剤服用中に途中から便に血が混ざってきた時はお声がけ下さい。
【自宅で服用する場合】
・当クリニックでは基本的にクリニック内の完全個室での服用をおススメしていますが、経験があって自宅での服用を希望される方にも対応しています。
ただ、その際も上記の調製方法・服用方法・副作用に関しての注意点をよく確認しておいてください。
※副作用の観点から、決して一人で服用せず、体の異変を感じたら、すぐに救急車などを利用して直ちに受診してください。
以上、カメラ前に飲んでいただく洗腸剤について解説しました。
少しでも不安な点が減ったのなら幸いです。
個室にて下剤の飲み方と大腸カメラの内容を記載したパンフレットも用意しています