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1日1杯緑茶を飲むと花粉症を抑制する?!


いさか内科・消化器内視鏡クリニック院長の井坂です。

今シーズンも花粉症の季節がやってきましたね。
私は幸いにも花粉症ではありませんが、スタッフの何人かは私が処方した薬で乗り切ってもらっています。

さて、今回はこの花粉症を緑茶が抑制するかもしれないという論文を紹介したいと思います。

 緑茶は、カテキンなどの抗酸化作用による抗炎症効果によって、アレルギー症状に効果があると以前から考えられていますが、アレルギー症状との関係を検討した大規模な疫学研究は限られていました。
そこで、順天堂大学の青木先生らが、2013~15年に募集した宮城県および岩手県に住む40歳以上の約6万人を対象とした大規模な疫学研究において、緑茶、番茶、ウーロン茶、紅茶の摂取頻度とスギ花粉症との関係を検討しました。

その結果、お茶、とくに緑茶を1日1回以上習慣的に摂取すると、スギ花粉特異的IgE陽性の可能性が低下することがわかったと2025年1月10日掲載のJournal of Nutritional Science誌にて発表しました。
本研究は、血液検査によるスギ花粉抗体値を測定し、自記式質問票によるお茶の摂取頻度(週1回未満、週1~2回、週3~4回、週5~6回、1日1杯、1日2~3杯、1日4~6杯、1日7~9杯、1日10杯以上から選択)に回答した1万6,623人のデータを用いて、摂取頻度(週1回未満、週1~6回、1日1杯以上の3群に分類)と血清中のスギ花粉特異的IgE値(ルミカウント0~1.39:陰性、1.40以上:陽性)との関連を解析しました。

具体的な結果は

・緑茶について、1日1杯以上は週1回未満を基準としてスギ花粉特異的IgE陽性の調整オッズ比が0.81(95%信頼区間:0.70~0.94、p<0.01)であった。

・緑茶以外では摂取頻度とスギ花粉特異的IgEとの間に統計学的に有意な関連は認められなかった。

と緑茶による花粉症の抑制効果の可能性を示唆しました。

緑茶は他にも認知症予防効果や乳がんの予防、心疾患による死亡率低下、男性における脳血管疾患および呼吸器疾患による死亡率低下など幅広い可能性が示唆されています。

つい先日、わが静岡県が茶葉の生産で第2位に陥落したとTVニュースで知らされ、ややショックを受けていたわけですが、やはり緑茶は積極的に飲むべきですね。

因みに当院でも花粉症の診療を行っています。
眠気が少なく1日1回で済み、効果も比較的高い内服薬や点鼻薬、コンタクトレンズの装着の有無による点眼薬の使い分け処方や採血によるアレルゲン検査も行っています。
(申し訳ありませんが、舌下免疫療法は行っていませんので、ご了承ください。)

花粉症シーズンは耳鼻科さんや眼科さんは大変混んでいると思いますので、お気軽にお問い合わせください。

いさか内科・消化器内視鏡クリニック院長 井坂利史

日本内科学会認定       内科認定医、総合内科専門医 
日本消化器病学会認定     消化器病専門医  
日本消化器内視鏡学会認定   消化器内視鏡専門医 
日本消化管学会認定      胃腸科専門医 
日本ヘリコバクター学会認定  ピロリ菌感染症認定医

とりあえず緑茶は毎日飲みましょう