大腸内視鏡検査
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検査の流れ
- 大腸内視鏡検査をご希望の方は事前に診察させて頂く必要があります
- 症状、既往歴、内服薬等をお聞きして、前日に自宅で服用する下剤をお渡しします
- 希望者には前日の検査食も販売しています
- 前日は消化の悪い根菜類、ひじき・わかめなどの海藻、こんにゃく、きのこ類など繊維質の多い食品などは避けるようにしてください。検査食を購入された方はそれを食べてください。
- 夕食は21時までに済ませて、以後は飲水のみにしてください(アルコールは控えてください)
- 就寝前にお渡しした下剤を服用してください
- 朝食は抜いた状態で(少量の飲水は可能です)午前9時に来院ください
- 定期薬に関しては血圧の薬以外は中止してください
- 自宅で洗腸剤を飲まれる方は、指示通りに服用いただき、便意が落ち着きましたらご来院ください。
- 適宜、こちらから電話にて状況を確認させて頂くこともあります。服薬方法に関して、ご不明な点がございましたら、お気軽にお電話下さい
- 静脈麻酔を希望される方は、ご自身が運転する自転車・バイク・自動車でのご来院はお控えください
- 個室にて腸をきれいにする薬を服用して頂きます(個人差はありますが、きれいになるまでに3~4時間かかります)
- 各部屋にはテレビ、院内Wi-Fiもご準備しておりますので、リラックスしながらお過ごしください
- 排泄物に固形物が無くなり黄色い水になるまで服用頂きます。
- きれいになった方から順に検査着に着替えます。大腸内視鏡検査専用のパンツを履いていただきます。
- 静脈麻酔を希望される方には点滴を行います
- 左側を下にしてベッドに横になり、肛門から内視鏡を挿入します。
- 盲腸まで挿入した後、抜きながらモニターに映る大腸の内部を観察します。
- 病変を認めた際は観察および、治療を行います
- 一通り観察を終えたら検査は終了です。個人差はありますが検査時間は挿入から観察終了までで15分程です(病変の切除術を行った場合は30分程度です)
- 検査後、すぐに飲食は可能です
- 静脈麻酔をされた方は麻酔が醒めるまでリカバリールームで30分ほど休んでいただきます
- リラックスできるようにお茶を提供致します
- 着替えが済んだ後で、画像を供覧して結果を詳しくご説明します
- 静脈麻酔をされた方は醒めてからご説明しますが、麻酔の影響で説明を受けた内容を忘れてしまうことがありますので、場合によっては後日に説明させて頂きます
- 大腸ポリープ切除術を受けられた方は、検査当日のお風呂はシャワー程度にして、1週間はアルコールや香辛料などの刺激物の摂取、激しい運動、肉体労働、飛行機を使った移動はお控えください
- 帰宅後、気になる症状がある場合は、クリニックにご相談ください
検査料金
検査内容 | 1割負担 | 3割負担 |
大腸カメラのみ | 約2,000円 | 約6,000円 |
大腸カメラ+組織検査 (個数により増減) |
約4,000円 | 約12,000円 |
大腸カメラ+ポリープ切除 | 約10,000円 | 約30,000円 |
- 上表は参考金額であり、実際の診療内容によって変動致します。
- 生検のみの病理組織検査について
組織を一部採取して、がん細胞が含まれていないかどうかや炎症の程度などを顕微鏡で詳細に調べます。 確定診断になり、今後の治療方針に役立てることができます。 病理組織検査の結果と今後の方針は後日ご説明いたします。 - 大腸内視鏡ポリープ切除について
大腸ポリープを切除した場合は、必ず病理組織検査を行います。 大腸ポリープにがん細胞が含まれていないかどうかや、ポリープが完全に取り切れているかどうかなどを、顕微鏡で詳細に調べます。 病理組織検査の結果と今後の方針は後日ご説明いたします。 - なお、大腸ポリープを切除した際は、「内視鏡的大腸ポリープ切除術」という「内視鏡手術」の扱いになりますので、民間の保険会社に加入している方で条件を満たす場合は、保険金の請求が可能です。(生検のみの場合は請求対象外です。)
- 大腸ポリープ切除時の費用負担が少なくなりますので、加入している保険会社にお問い合わせください
- なお、当院は入院設備がなく、手術は「日帰り手術」の扱いになり、「日帰り入院手術」にはなりませんので、ご了承ください
日帰り大腸ポリープ切除術
ただし、安全性を高めるために、下記のような注意・制限を守っていただく必要があります。
1. 食事制限
2. 禁酒
3. 運動、旅行、出張などの禁止
切除して回収したポリープの病理検査結果もお伝えするために、術後10日程度経過してから再度、ご来院いただきます。
● ポリープ切除術の実際
コールドポリペクトミー
スネアで締め付ける力で切除する手法です。切除時に痛みはなく、直後は出血しますが、すぐ止まります。
高周波電流を流さないため、後の出血や穿孔のリスクが軽減でき、安全性が高い手法です。
最近、普及している手法であり、当院でも悪性の可能性の低い比較的小さい病変ではこの手法を使った切除術を行っています。
① 5mm大のポリープを認めます。
② 周囲の正常な部分も含めて切除します。
③ 切除した直後は出血しますが、すぐに止血します。
④ 場合によりクリップによる出血予防を行います。
内視鏡的粘膜切除術(EMR)
痛みはコールドポリペクトミーと同様にありませんが、後の出血や想定以上に熱が深く電動して腸に穴が開く(穿孔)のリスクはありえます。これらの対処として当院では切除した傷口に予防的にクリップによる縫縮を行っています。
EMR 1
① 8mm大のポリープを認めました。
② 生理食塩水をポリープの下に注入します。
③ 通電して切除します。痛みはありません
④ 熱により粘膜は白く変性します。
⑤ 出血予防のために傷口を閉じます。
⑥ 切除したポリープは回収して病理検査に提出します。
EMR 2
① 太い茎を持った大きいポリープです。茎の中に血管があり、切除による出血のリスクが予想されます。
② 切除の前に出血予防を行うことにしました。
③ 切除する部位より奥にスネアを留置しました。
④ スネアより手前で通電により切除します。
⑤ 全く出血していません。
⑥ 念のために出血予防の処置を追加しました。
● ポリープ切除後の合併症
合併症の可能性はゼロではありませんが、事前にリスクを理解して、術後を適切に過ごすことにより合併症予防につながります。大腸内視鏡検査の事前に行う診療の際に、術後に起こる可能性がある合併症についてご説明します。
1. 術後出血
2. 大腸穿孔